日本三大阿弥陀堂を巡る
富貴寺大堂(大分県豊後高田市)
2年前、九州の国東半島 豊後高田市にある富貴寺を訪問する機会がありました。
富貴寺大堂は日本三大阿弥陀堂の一つと言われ、平安時代に建てられた九州における現存する最古の木造建築物なのだそうです。
あいにくの雨模様の中での訪問でしたが、歴史を感じさせる建築と、荘厳さでありました。
「日本三大阿弥陀堂」の残り2つは、京都府宇治市の平等院鳳凰堂と岩手県平泉市の中尊寺金色堂だそうです。
富貴寺に訪れるまで、この2つが日本三大阿弥陀堂とは知りませんでした。
平等院鳳凰堂も中尊寺金色堂も、特に三大阿弥陀堂と名乗らなくとも名所であるため、特に名乗っていないのでしょう。
中尊寺金色堂(岩手県平泉市)
平安時代末期に栄えた平泉の象徴でもある金箔で施された中尊寺金色堂。
3年前に訪れました。金色堂の輝きは、今の時代に見ても圧巻です。当時の極楽浄土への強い憧れが感じられます。
平等院鳳凰堂(京都府宇治市)
やっと、今年3つ目の阿弥陀堂である平等院鳳凰堂を訪れることができました。
この日もあいにくの雨空ではありましたが、荘厳さはさすがです。
建物自体もとても素晴らしいのですが、平安時代に作成された国宝である青銅製の鳳凰の繊細な作りに驚かされました。
併設されている鳳翔館という博物館にて見ることができます。
ちょうど、桜も咲いていい時期でした。
日本三大阿弥陀堂を巡ってみて
いずれの阿弥陀堂も、国宝であり平安時代の極楽浄土への思いから作られた非常に貴重な文化財でした。
平安時代の当時に、このような作品が作られたことが驚きでもあり、日本人の技術の高さも窺い知ることができました。
東北、京都、九州とそれぞれ離れた場所にありますが、ぜひ機会があれば三大阿弥陀堂を訪れてみてはいかがでしょうか。