ベイジアンフィルタを用いた迷惑メール対策

ベイジアンフィルタを用いた迷惑メール対策

迷惑メール(SPAM メール)の対策、どうしてますか?

昨今、海外、国内問わずかなりの SPAM メールがくるようになりました。最近の SPAM メール対策としては、MTA 側(メールサーバ側)で SPAM かどうか判別してヘッダをつけるやり方が一般的になりました。

メジャーなソフトとしては、SpamAssassin や bogofilter などがあります。いずれも、ベイジアンフィルタと呼ばれる統計的に SPAM メールでよく出現する単語の頻度を解析する手法が用いられています。私も bogofilter を利用していますが、学習させることにより、かなり正確に SPAM メールの判別ができています。

この手の手法がメジャーになったきっかけは、Paul Graham 氏の書いた「A Plan for Spam」という文献です。

この文献は SPAM 対策としてベイジアンフィルタによるSPAM メール判別手法の有効性を訴えています。これを読んでベイジアンフィルタを使いたくなる人も多いようです。

MUA 側(メールクライアント側)でも、最近では Thunderbird の迷惑メール防止機能でベイジアンフィルタを用いているようです。

個人的におすすめなのは、bogofilter です。SpamAssassin のほうがインテリのような気もしますが、Perl スクリプトで書かれているため処理の際のオーバーヘッドが大きく、poor なマシンでは処理に時間がかかってしまいます。bogofilter のほうはCで書かれているため、処理についてはかなり速いので快適です。私はまだ使ったことはないですが、Wanderlust と連携することも可能のようです。

いずれのソフトを利用するにせよ、ベイジアンフィルタを利用した SPAM 対策はかなり有効ですので、ぜひ SPAM で困っている人は試す価値ありです。